こんにちは。
前回、前々回に引き続き、わたしが退職を決めたきっかけについてお話ししていきます。
わたしが退職を決めたきっかけは以下の三つ。
①出向
②人との出会い
③本との出会い
今回は、本との出会いについてお話しします。
よろしければ見ていってください。
1冊目 夢をかなえるゾウ0
夢をかなえるゾウ0(ゼロ) [ 水野敬也 ]
あらすじ
パワハラ上司に悩む平凡な主人公の男が、ゾウの姿をした神さまガネーシャと出会い、自分を見つめ直していくストーリーです。
ガネーシャの課題をこなす中で、主人公は自分の夢を見つけていきます。
そしてパワハラ上司に立ち向かい、辞職の意思を伝えます。
退職に悩むわたしには、この本はとても勇気づけられました。
心に残った言葉
以下、心に残った言葉を羅列していきます。
「人が生きる上で一番大事なことはな、本当につらいときに『助けて』と口に出して言えることなんやねんで」p23
「自分はな、会社でも学校でも家庭でも、周囲の評価を気にして生きてきたんや。会社も学校も、住む家も服装も、付き合う異性も趣味の食べ物までも、『人から認められるか』『人が欲しがるか』で選んできた。そして、そういう生き方を続けるうちに、人からの評価を優先するのが当たり前になってもうた。やりたいことやのうて『やるべきこと』を優先することで、自分の気持ちがわからんへんようになってもうたんや」p141
「今、自分の頭と心には『他人の好み』がべったりと張りついてもうてるからな。でもそれを少しずつ、少しずつ剥がしていって、自分がほんまに好きなもんを掘り起こすんや。そうすれば、自分が本当にやりたいこと『夢』も、おのずと見えてくるからな」p143
「最高の『楽しい』は、必ず『分からない』を含む」p187
「どんなささいなことでもいい、日々の生活に『初めて』を取り入れなさい。そして人間は、未知なるものにこそ喜びを見出す存在であることを実感するのだ」p189
「この世界を知る方法はただ一つ。『実物を見る』ことだ。実物にできる限り近づき、見て、触れて、感じることだ、そのとき君は気づくだろう。この世界がいかに美しく、感動に満ち溢れたものかということを。そしてこう思うだろう。『もっとこの世界を知りたい』と。p201
「本当に大事なのは、自分を信じられなくなるような出来事に見舞われたときこそ、自分を信じること。少なくとも、『信じようとする』ことなんだ」p213
「これまで、君の人生には、君から自信を奪い、自分への不信感を募らせる出来事が起きたろう。苦しみ、嘆き、みじめな気持ちになる出来事が起きたろう。それらのすべてにむかって言いなさい。『君たちは伏線だ』と。これらは自分が夢をみつけるという、『自分が幸せになるという』、人生のドラマを最高に盛り上げるための必要不可欠な伏線なのだと!」p213
「強い不安を感じるのは行動を起こすまでで、一旦飛び込んでしまえば感情の波は穏やかになっていくものなのだろう」p323
「『最高の人生』とは、多くの人に評価されるような高級さに宿るんじゃない。意味があれば、何の変哲もない食べ物が、最高に美味しく味わえる。意味さえあれば、一見つまらなく面倒に感じる作業も、最高に楽しくなる。人生の素晴らしさを決めるのは、『意味』なのだ」p389
「英雄と臆病者は、同じだ。同じように心の中で恐怖を感じている。両者に違いがあるとしたら、『何をなすか』だけだ。」p412
「不安や恐怖ちゅう感情は誰もが感じるものや。ただ、こういった負の感情から逃れようとするのか、これも自分の一部だと受け入れて前に進むのか。その違いが両者を分けるんやな。」p412
「人は、『痛み』を経験することで、他者の『痛み』がわかるようになる。他者の苦しみや悲しみを、まるで自分ごとのように感じられるんや。人は痛みによって、つながることができるんやで」p434
「『本物の夢』、ちゅうのはな、自分と同じ痛みを持つ他者を救うことで、自分を救うことなんやで」p437
「悲しみは、自分という花が開くための、種なんや」p447
「痛みを経たあとに顔を上げたとき、自分の目にはこれまで決して気づくことのできんかった世界の美しさが映っているはずや」p451
「人が、自分の人生に意味を見出せる天職に出会うとき、過去の痛みと無関係である仕事であることはほぼない」p487
「最高の行動を選択し続けた人間は、本人がまったく想像しなかった形で夢をかなえる」p500
感じたこと
正直、『これがやりたい』、というものがわたしはないので、主人公がとても自分と重なりました。
それもあって、心に残る言葉が多かったです。
これまで高校、大学、就職、敷かれたレールを走ってきた人生だったので、
「周囲の評価を気にして生きて来たのかもしれない」
と思いました。
自分もこれだと思える仕事を見つけられるように、色々な事を体験しようと思いました。
そう思わせてくれるストーリーと、そこで感じる不安にも言葉をかけてくれるこの本の構成には、
作者の高い文章技術があると感じました。
わたしの痛み
「人が、自分の人生に意味を見出せる天職に出会うとき、過去の痛みと無関係である仕事であることはほぼない」p487
わたしの痛みは何だろう?
そう考えました。
周りの評価を気にして、いい人を演じるうちに都合よく使われていたこと。
この人は優しいから、無理を言っても怒らないだろうと軽く見られていたこと。
良き人間として生きようとするが故に、自分に我慢をさせていたこと。
これがわたしの痛みです。
満員の通勤電車で見かける悲しそうなサラリーマンたちの表情。
自分がその中の一人であるのかもしれないことに恐怖を覚えました。
せっかく真面目に頑張って生きて来たのに、
そんな悲しそうな日々を送ることはしたくないと思いました。
仕事を辞めても自分らしく生きていけること
それをわたしが自分の生き方を発信することで、
わたしと同じ痛みを持つ人に、現状から抜け出す勇気を与えること。
それがわたしの夢です。
この本を読んでそう思いました。
2冊目 アルケミスト
アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫) [ パウロ・コエーリョ ]
あらすじ
羊飼いの少年があるときピラミッドに宝物が隠されている夢を見ます。
少年はその夢を信じて、羊を売り、海と砂漠を越えて、遥か遠くのピラミッドを目指します。
さまざまな出会いと別れのなかで少年は多くのことを気づき、宝物を見つけます。
ウィルスミスさんの愛読書としても有名な一冊です。
心に残った言葉
以下、心に残った言葉です。
「同じ友人といつも一緒にいると、友人が自分の人生の一部になってしまう。すると友人は彼を変えたいと思い始める。そして彼が自分の思い通りの人間にならないと、怒り出すのだ。誰もみな、他人がどのような人生を送るべきか、明確な考えを持っているのに、自分の人生については、何も考えを持っていないようだった。」p21
「人は人生のある時点で、自分に起こってくることをコントロールできなくなり、宿命によって人生を支配されてしまう。それが人生最大のうそ。」p25
「結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ。」p31
「おまえが何か望めば、宇宙の全てが協力して、それを実現するように助けてくれるよ」p 40
「幸運が自分の側にある時は、それを利用しなくてはいけません。そしてそれが私たちを助けてくれるうちに、できるだけのことをしなくてはなりません。」p64
「夢見ることをやめてはいけないよ」p74
「人生に起こるすべてが前兆なんだよ」p83
「現在によく注意していれば、おまえは現在をもっとよくすることができる。そして、おまえが現在を良くしさえすれば、将来起こってくることもよくなるのだ。未来のことなど忘れてしまいなさい。神様は神の子を愛していると信頼して、毎日を神様の教えにそって生きるがよい。毎日の中に永遠があるのだ。」
「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだ。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。」p154
「地球上のすべての人にはその人を待っている宝物があります」p155
「目は、その人の魂の強さを示す」p161
「死んでしまったら、お金が何の役に立つというのかね?お金で命を救えることは、めったにないよ」p167
「恐怖に負けてはいけないよ」p168
「もし、自分の運命を生きてさえいれば、知る必要のあるすべてのことを、人は知っている。しかし、夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは失敗するのではないのではないかという恐れだ。」p168
「何をしていようとも、この地上のすべての人は、世界の歴史の中で中心的な役割を演じている。そして、普通はそれを知らないのだ。」p188
感じたこと
この本は、本田健先生の書かれた、
『20代のうちにしておきたい17のこと』
という本で紹介されていて、以前読んだことがありました。
ストーリーの中で、
本当はやりたいことがあったのに、周りの評価を気にして夢を諦めたパン屋の男
仕事を理由にして夢を諦めたクリスタル商人
が登場します。
当時のわたしも痛いほど二人の気持ちに共感できました。
退職を決めて、今後の先行きが見えないことに大きな不安を抱えている時に、
この本を読み返してみると
今回は主人公の少年の立場で読むことができました。
冒険を途中で諦めようとする少年が、人との出会いを通じで成長していく様子に勇気をもらいました。
「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだ。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。」p154
この言葉は、傷つくことを恐れて行動できなかったわたしに刺さりました。
傷つくことを恐れずに行動してみよう。
という気持ちになりました。
20代にしておきたい17のこと (だいわ文庫) [ 本田健 ]
おまけの1冊 北斗の人
この本は年末に上司にすすめられて読みました。
千葉周作という剣豪の半生が描かれています。
わたしが剣道をしていること。
千葉周作がわたしの父母と同じ奥州出身だったこともあり、
どこか親近感を覚えました。
千葉周作が61歳で亡くなったとのことで、
今年で30歳になるわたしは、人生を半分生きてしまったように思って、
何か行動しなくてはと思いました。
まとめ
今回は、わたしの退職のきっかけとなった本との出会いについてお話ししました。
夢をかなえるゾウ0
アルケミスト
わたしと同じように、会社を辞めて何か行動をするか迷っている方。
自分のやりたいことを見つけたい方にお勧めしたい2冊です。
この記事がお役に立てば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。