ラーゲリより愛を込めてを見てきました。感想!

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先日、ラーゲリより愛を込めてを鑑賞してきました。

私の祖父も19歳で兵士として派遣され、シベリア抑留を経験したということもあり、他人事とは思えず、見に行きました。

そんなラーゲリより愛を込めてを鑑賞して、特に印象的だった登場人物について紹介します。

※一部ネタバレを含みますので、ご注意下さい。

主人公、山本幡男について

人を大切にしても、その人は自分を大切にはしてくれない。そんな経験は誰しもあるはず。

それでも山本は、仲間たちの心のドアを叩き続けました。どんなに苦しい状況でも、手を差しのべ、時には仲間たちのために、ソ連兵に対して毅然とした態度で立ち向かいます。

そんな山本は、次第に多くの仲間たちから慕われていきます。

しかし、そんな山本も映画の中でたった一度だけ弱音を吐くシーンがあります。

病により自分の余命があとわずかしかないことを知ったときです。

大切な家族を日本に置いて世を去ることへの、悲しみ怒りは計り知れません。

絶望しないわけないでしょう。

山本の、この一言にすべてが込められています。

そんな山本に、元上司である、原という男が、遺書を書くように伝えます。

このときの原の、心の葛藤と、いかに山本に伝えるかという、細心の気遣い。これを見事に演じた安田顕さんにも驚かされました。

山本のたとえ見返りがなくても、人を大切にすること、信じることを諦めない姿勢があったからこそ、仲間たちの協力によって、遺書は形を変えて家族のもとに届けられました。

アドラー心理学で有名な嫌われる勇気の中にも、

信頼することを怖れていたら、結局は誰とも深い関係を築くことができない

裏切られてもなお、無条件に信じ続けてくれる人がいる。どんな仕打ちを受けても、信頼してくれる人がいる。そんな人に対して何度も背信行為を働くことは至難の業である。

と述べれています。

まさに山本が、そんな生き方を教えてくれました。

卑怯者をやめたい男、松田研三

正直この松田という登場人物に、いちばん共感しました。

戦地で逃げ出し卑怯者と呼ばれ、後ろめたさから、自分を責めて生きる松田青年。

日本に残してきた母のことを思いながら、辛い生活をなんとか耐えて来ました。

日本への手紙を許され、母に宛てた手紙の返事には、母が他界したと記されていました。

もう日本に帰っても二度と母に会うことはできない。これまで心の支えを失った松田青年。

そんな矢先に、山本が倒れます。山本を医者に診てもらうために、松田青年は一人で労働のボイコットを始めます。

そんなときに松田青年が放った、

生きてるだけじゃダメなんだ。

ただ生きてるだけじゃ、

生きていないのと同じだ。

という言葉。

わたしの心に突き刺さりました。

まるで自分に向けて言われたようで、涙が出てきました。

恵まれた環境にいるにもかかわらず、ただ漫然と毎日を生きてはいないか。

それはただ生きているだけなんじゃないのか。

そう自分に問われているような気持ちになりました。

いま生きていることに感謝して、周りを幸せにできるような生き方がしたい。そう思いました。

まとめ

今回ラーゲリより愛を込めてを見て、特に印象的だった登場人物を二人ご紹介しました。

この映画では、何度も泣けるシーンがありました。

見終わってからも、涙の余韻に浸りたくなる。そんな作品でした。

この作品を見て、日々を大切にして、そして充実させて生きなければと、そう思わせてくれました。

わたしの祖父がシベリアでの生活をどのように思っていたかは定かではありませんが、映画のように、苦しいなかにも楽しさを見つけてくれていたら、孫としては嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

SHINYA

埼玉県本庄市出身。94年生まれ。
大学4年時、教員と大企業で悩んだ末に、安定を求めて某大企業に就職。
コロナ禍をきっかけに資格勉強をスタート。
2年間で10以上の資格を取得。主な資格は、宅地建物取引士、日商簿記二級、FP二級。TOEICを345点→800点に伸ばす。
新たな挑戦のため約7年勤めた会社を退職。
現在はワーホリを利用してニュージーランドに在住。
趣味は散歩と読書。好きなことは食べること。特技は剣道(五段)。

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