こんにちは。
先日、心理学&仏教ワークショップ東京という団体が主催するワークショップに参加してきました。
その振り返りと感想をこちらでさせていただきたいと思います。
この記事では、
についてお話しします。
心理学に興味がある
ワークショップに参加してみたい
職場以外の人と交流したい
そんな人に読んでいただけたら幸いです。
ワークショップについて
参加したワークショップ
心理学&仏教ワークショップ東京
という団体の主催するワークショップに参加しました。
費用
1000円
参加したきっかけ
わたしがかちらのワークショップにはじめて参加したのは、2年ほど前。
『嫌われる勇気』
を読んだことで、アドラー心理学に興味を持ったことがきっかけでした。
自分の解釈は正しいのか、アドラー心理学を生活で取り入れていくにはどうすればいいか、と考えた時に、こちらのワークショップに出会いました。
今回はゴールデンウィークということもあり、最近あまり職場以外の人と交流することもなかったので、約一年ぶりに参加させていただきました。
ワークショップの内容
悪循環を引き起こす「認知のゆがみ」の改善法
悪循環を引き起こす「認知のゆがみ」の改善法
というテーマについて学んできました。
ワークショップで学んだことを以下にまとめていきます。
①認知論
ある出来事に対して、人それぞれ、異なった見方・認知をしている。(私的意味づけ+私的理論)
仏教の言葉で一水四見という。
②統覚バイアス
出来事に対して、誤った意味づけをさせるものを
統覚バイアス
という。
人間は、自分の信念に一致するように外界の出来事に意味づけをする。そして、思い込みは環境との相互作用によって安定してしまう。
例えば、「自分は人から嫌われている」という信念を持つ人が、異性から告白された時、
自分の信念に一致させるために、
「告白してくれた異性は詐欺師なのではないか?」
「からかっているのではないか?」
と考える。
それを察した異性は不快な気持ちになり、本当にその人から離れていってしまう。
しかし、その信念を持った人は、離れて行った異性を見て、やはり自分を騙そうとしていたのだと思って安心する。それによってさらに誤った信念が強化される。
アドラーは、
「環境が人間を形づくるが、一方、人間が環境を形づくる」
という言葉を残している。
誤った信念による意味づけが、私たちを本当に不幸にしてしまう。
③誤った信念の5つの特徴
1 単純化
問題の性質を過度に単純に割り切ってしまう。
完璧主義、白か黒か、0か100か、といった考え方のこと。
2 一般化
部分的な問題を全体的な問題だと思い込む。
「女性は〇〇が好きだ」
「〇〇ファンに悪い人はいない」
という考え方。
特に有害な一般化として、『レッテル貼り』がある。そして、自分へのレッテル貼りは自己評価を傷つける。
「自分は〇〇な人間だ」「自分に〇〇はできない」
という思考には注意。
3 誇張
問題を過度にオーバーにとらえる。
※「絶対に」「完全に」「すべて」「みんな」「常に」がくっついている信念のこと。
4 関係づけ
本来無関係なものを不当に関係づけること。
「昔あんな出来事があったから、今自分は不幸なんだ」
という考え方。
アドラー心理学では、『見かけの因果律』という。
5 見落とし
問題のある部分を見落としていて、不完全なデータで判断を下す。
「(本当は言われているのに)あの人から、ありがとうを言われなかった」
「(本当は助けてくれたこともあったのに)一回も助けてくれたことはなかった」
という思い込み。
エピクテトスの言葉
この5つの特徴のまとめとして、古代ギリシャの哲学者、エピクテトスの言葉が引用されていました。
『出来事そのものが人を悲しませるのではない。その出来事をどう考えるかによって、人は悲しくなるのである』
④ゆがんだ認知を改善する方法
認知再構成法(コラム法)
ある状況によって生まれる、自動思考(大体の場合間違っている)を以下の3つの視点から考えて、適切な思考に変えていくこと。
1 現実的か(それって現実的にあり得ますか?)
2 合理的か(それって辻褄合ってますか?)
3 実利的か(そう考えて、どんな得がありますか?)
感想
雰囲気
堅苦しい感じではなく、笑顔がある優しい雰囲気でした。
講師の方がスライドを使って、テーマについてお話をしてくれます。
途中の合間合間で5分ほど時間をとって、気になったことを他の参加者たちと共有して、理解を深める感じでした。
参加者の人たちはみなさん優しく、一人ひとりの意見に耳を傾けていました。
初対面の人たちでしたが、自分の考えを話しやすい雰囲気でした。
内容について
ワークショップに参加して、何度もハッとさせられることがありました。
ある参加者の方に、講師の方が
「〇〇さんの信念はなんですか?」
と質問したのに対して、
「幸せに生きることです。」
と答えていたのが印象的でした。
自分の信念を言葉にできるってすごいなぁ、と思いました。
気づき
他の参加者の方たちに、「どうしたら自分の信念を知ることができますかね?」と問いかけたら、ある人からこんなアドバイスをもらいました。
『何かあった時に、どう自分がとらえたかを観察すると、自分の信念がわかってきますよ。』
なるほどなぁと思っていたら、他の参加者の方がさらに「じゃあどうやったら自分の信念を変えられますかね?」と投げかけました。
そこでまた同じ人が、こう付け加えてくれました。
『そしたら、見習いたい信念を持ってる人を見つけて、自分がどんな信念を持ちたいか考えて、それに近づけていくように私はしてます。』
例えば、上司や先生から怒られて「悲しい」とか「むかつく」と思うのだったら、自分の信念は「他人は敵」「自分は嫌われ者」かもしれません。しかし、自分の信念が「他人は自分に気づきを与えてくれる」「自分は人気者」だったら、たとえ怒られても「気づきをありがとう」「この人は私が好きだからこんな話するんだ」と、とらえられます。
そんな良い信念を持っている人を見つけて、見習えるところを取り入れていけば、自分の信念は変えていけるかもしれないと思いました。
参加してみて
普段、仕事と家族以外の人と関わることがあまりないので、こうしたワークショップに参加して、色々な世代の仕事も異なる人たちと交流できるのは、とても刺激になりました。
また、心理学のワークショップということで、もともと関心がある人が来ていたので、自分の考えを率直に話せました。そして、他の参加者の方たちの考えを聞いていると、多くの気づきがありました。
様々な人と交流できて、多くの発見があるとても有意義な時間でした。
まとめ
今回は、心理学のワークショップについてお話しました。
まとめると
認知のゆがみを改善すると幸せになれる
ワークショップは優しい雰囲気
参加して良かった
という内容でした。
心理学と聞くと、人を分析するようなイメージを持つ人も多いかと思いますが、どちらかというと、どうしたら良い人間関係を築いていけるかという実践的で、自分と向き合うヒントを与えてくれるワークショップでした。
普段は出会うことのない人たちと交流できて、多くの発見があるとても良いワークショップでした。
最後までご覧いただきありがとうございました。