【要点まとめ・感想】『「見た目」の教科書』を読んで

資格・本

こんにちは。

今回は、印象戦略コンサルタントである乳原佳代さんが書かれた、

『学校でも会社でも教えてくれない

「見た目」の教科書』

について、個人的に面白いと感じたことと、本書の感想を述べていきます。

この記事を読めば、

なぜ見た目が大事なのか

印象を上げるコツ

印象戦略の基本

がわかります。

この本に興味がある

どうしたら印象がよくなるか気になる

第一印象を上げたい

そんな人に読んでいただけたら幸いです。

要点まとめ

第一印象がその後も「あなたの印象」になる

人は最初に得た情報で全体の印象を決める(初頭効果)性質がある。

これには「確証バイアス」という作用が働いて、一度自分がこうだというイメージを持つと、そのイメージを強化するような情報を無意識のうちに選んで集めてしまうため。

第一印象で好意的な印象を残せれば、「単純接触の原理」(もともと好感を持っている相手に、繰り返し何度も会うと、親近感や好感度が増す心理効果)が働いて、どんどん親しくなることができる。

人がコミュニケーションで重要視する割合(メラビアンの法則)

視覚55% 聴覚38% 言語7%

このことからも、人は相手を判断するときは会話よりも見た目の印象が大きいことがわかる。

印象戦略を考える主語は「相手」

印象戦略とは、伝えたいことをより効果的に相手に伝えるために、視覚・聴覚・嗅覚の三つの要素を駆使し、ビジネスや人間関係の成功を見出すための印象を戦略的に考えること

印象戦略で重要なのは、相手がそのとき、「あなたにどういう人物像を期待しているのか」を起点に戦略を練ること。つまり、印象戦略の主語は「私」ではなく、あくまでも「相手」。

【印象を構成する三要素】

視覚的要素

表情、髪型、化粧、ひげ、服装、色、ジェスチャー、振る舞い、歩き方

聴覚的要素

話し方、言葉づかい、タイミング、間、トーン、スピード、口ぐせ

聴覚的要素

香水、シャンプー、柔軟剤、整髪料、口臭、体臭

印象戦略に必要な色彩心理学

色にはそれぞれ心理学的なメッセージがあり、それをどう使うかで印象は大きく違ってくる。

目立つ、活動的、リーダー気質、意欲、情熱的、自信、正義感

オレンジ

親しみやすさ、活発、明るい、前向き

明るい、若々しさ、元気、親近感

安心感、信頼感、穏やか、落ち着き、リラックス

信頼感、誠実、クール、知的、さわやか、穏やか

高貴、大人っぽい、セクシー、神秘的、カリスマ性、芸術性

清潔感、純粋、神聖、清楚、冷たさ、クール

グレー

大人っぽい、シック、落ち着き、控えめ

威厳、強さ、厳粛、意志の強さ、重厚感、フォーマル

ベースラインは「敵」を作らないこと

印象戦略において大切なのは、相手に受け入れられる自分になること。

人は共通点が多ければ多いほど、相手に親近感や信頼を感じやすい(類似性の法則)ため、服装や雰囲気、言葉づかいなどが同じであればあるほど、相手はあなたを仲間とみなす。

信頼を得る最初の条件は「相手に違和感を抱かせない」

服装、行動、話のどこかに違和感があると、信頼は得られない。

「違和感」とは、その人にとって見慣れないもの、親しみのないことがらに対して抱く感情。

「なぜ、この場で、この服装なのか」と相手が疑問を持った瞬間に、それは違和感となり、信頼を損なう材料となる。

利回りのいい投資の話をする人のスーツや靴が傷んでいた場合、その人のことは信用できないように、話の内容と見た目の印象に乖離を感じると、違和感を抱く。人の言葉を信じる前に、視覚的情報でその話の真意を判断している。

信頼を得やすい服装の大前提として、その人に似合っていること。似合っているとは、体型やサイズだけでなく、その人の肩書きや立場、収入に見合っていること。

信頼感を得る定番スタイル

男性は紺のジャケット✖️グレーのパンツ

ブルー系のネクタイは万能。ネクタイは柄物より、無地、光沢感のある素材が最も格が高い。

女性はスーツにボウタイブラウス

感想

人は見た目じゃない、そう昔からたびたひ耳にしてきました。しかし、そもそも第一印象が良くなかったら、相手のことを知りたいとも思わない、ということに納得感がありました。

良い人間関係を築いていくためにも、見た目や第一印象には気を使うことが大切だと感じました。

この本では、「信頼できる」、「誠実な人」、「親近感がある」など、場面によって必要な印象を作るためのテクニックも書かれています。

選挙でイメージ戦略をする政治家や、ビジネスシーンに合わせた服装、立ち振る舞いをする営業マン、会社の顔として表に立つ社長など、本当に工夫を凝らしているのだと読んでいて思いました。

印象が非常に重要な仕事の場合、必要とする印象に合わせて服を何着も用意する必要があることを考えると、お金がかかるなあと考えてしまいました。しかし、印象戦略はそれだけの価値があることだと理解できました。

わたしもよい人間関係を広げられるように、本書で学んだことを生かして、印象を良くする努力をしていけたらと思います。

まとめ

今回は、印象戦略コンサルタントである乳原佳代さんが書かれた、

『学校でも会社でも教えてくれない

「見た目」の教科書

についてお話ししました。

まとめると、

第一印象こそが勝負の鍵

印象戦略の主語は「相手」

敵を作らないことが基本

という内容でした。

わたしは接客業ではないためあまり考えたことはありませんでしたが、営業マンや政治家がこんなにも印象に気を使っていたとは知りませんでした。

わたし自身もできることから、気を使って、良い印象を作っていこうと思いました。

最後までご覧いただきありがとうございました。


学校でも会社でも教えてくれない 「見た目」の教科書 [ 乳原佳代 ]
SHINYA

埼玉県本庄市出身。94年生まれ。
大学4年時、教員と大企業で悩んだ末に、安定を求めて某大企業に就職。
コロナ禍をきっかけに資格勉強をスタート。
2年間で10以上の資格を取得。主な資格は、宅地建物取引士、日商簿記二級、FP二級。TOEICを345点→800点に伸ばす。
新たな挑戦のため約7年勤めた会社を退職。
現在はワーホリを利用してニュージーランドに在住。
趣味は散歩と読書。好きなことは食べること。特技は剣道(五段)。

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